唐子ってなんだ?
「唐子」とは中国風の髪形や服装をした子供が遊んでいる様子を表現した日本の美術用語です
多くの男児に恵まれることが中国では幸福の象徴とされていたため、唐子は幸せや繁栄を表す図案として、唐の時代(8世紀)から工芸意匠に描かれていました。
日本美術でも数多くの唐子を表わすことで、そこに子孫繁栄という吉祥の意味が込められました。
一見パンダに見える独特のキャラクターは、頭の上の左右で振り分けた髪を、両耳の上で角状に束ねる髪型で、中国の小さな男の子がする髪の結い方です。
三川内焼といえば「唐子」。7人唐子は献上品、5人唐子は贈り物、3人唐子は庶民用
波佐見焼の隣の産地、三川内焼(みかわちやき)のトレードマークと言えば「唐子絵」です。
三川内焼は江戸時代より平戸藩の御用窯として、時間や技術・材料を惜しまず完成度の高い焼き物を追求し幕府や朝廷への献上品を制作していました。
「唐子絵」 は元々は、「献上唐子」といわれ朝廷や将軍家への献上品として焼かれ、他の窯で焼くことを許されない「お止め焼き」でした。さらに、描かれた唐子の人数によって七人唐子は献上品、五人唐子は贈答用、三人唐子は一般用と区別されていました。庶民が使用するようになったのは明治以降のこと。
同じように見えて違う顔。マルヒロのおとぼけ唐子
デザインは4種類
味のある明治初期の印判皿の世界
明治銅板唐子図というシリーズ名ですが、実際には切り抜いた型紙を器に当てて絵の具を擦り付ける明治初期に使われていた紙刷印判(かみずりいんばん)の風合いを再現しています。
【紙刷印判】
明治初期に普及した技法。型紙を器面に押し当て、ステンシルの要領で染料を擦り付け絵付けします。型紙摺絵(かたがみずりえ)、 摺絵(すりえ)、型紙摺りあるいは型紙捺染(なっせん)法とも呼ばれます。文様を切りぬいた型紙を器面にあて、その上から筆や刷毛で絵具をすりこむ技法です。
複雑な文様でも型紙を一旦彫れば、耐水性のある紙は丈夫なため何回でも使え、その絵付けは簡単で早いので日用品の食器の生産に使われました。明治時代に大流行した型紙絵付けも、銅板転写の登場によって大正時代には衰退しました。
唐子のうちわも出来ました!そばちょことセットでギフトにも
散らし文の柄で小さなうちわを作りました。涼しげな藍色が夏にぴったり。そばちょことセットでギフトにもいかがでしょうか?
※うちわは包装紙でのお包みは対応しておりませんので予めご了承ください。
小さいサイズの手貼り高級竹うちわ
仙賀紙(せんかし)を使用した熟練職人による、小ぶりで可愛らしいサイズの手貼り高級竹うちわです。
仙賀紙は楮(こうぞ)を原料にして漉いた厚手の強い和紙。原料の柔らかさを活かし、深みと味わいのある伝統的な紙質が特徴となります。
コンパクトなうちわなのでバッグに入れて持ち運べて便利!
アレンジ色々「そばちょこ」の使い方
「蕎麦猪口(そばちょこ)」と呼ばれ、400年前から現代まで、その形をほぼ変えることなく親しまれている台形型の器の原点は、肥前国(佐賀県・長崎県)で生産され、伊万里港から全国に出荷していた伊万里焼といわれています。
そばちょこの本来の用途はそばを食べるものではなく、祝儀や会席の膳で、刺身、和え物、塩辛などを盛って出す小鉢(向付)でしたが、江戸時代に入り庶民の間ではそば屋が大流行。そばちょこは蕎麦のつゆ入れの他、蕎麦前と呼ばれる食前酒の盃としても使用され、全国津々浦々に流通し、瞬く間に広がっていきました。
そばちょこの使用例
長崎土産の「よりより」もいかが?
中国北部では「麻花兒 (マファール)」、南部では「火把 (ホオバー)」と呼ばれ、長崎に伝わってきた時に、漢字が読みにくいため「唐人巻 (とうじんまき)」などと名付けられたお菓子です。
ねじりはちまきの様な形から、長崎では「よりより」という愛称で親しまれている中華風かりんとう。
噛むほどに甘くなるのが特徴の優しい味のおやつです。昔ながらの製法で、一つ一つ手で編むようにして作られています。
About creator
新里李紗
EC/Director
Illustrator